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種々雑多

バックナンバー:2001年2月分


ジムのガススタンド 2001年2月1日(木)
 西海岸から東海岸まで、大陸を横断するルート32には、ガススタンドがジムの店一件しかなかった。
 だからルート32を走る車は1台の例外も無くジムのガススタンドでガソリンを入れ、長い旅路がようやく折り返し地点まで来たと知るのだ。
 ジムは自分の仕事に誇りを持っていたし、時々テレビのコマーシャルでやっているデルモンタウンのジャンボフランクフルトが気になったりしたけれど、基本的には今の生活に満足していた。

 転機は突然訪れた。
 ある日、ジムがテレビでしか見たことの無いような黒塗りの高級車がスタンドにやって来た。
 ジムが近付くと「ヴァタン」と上品な音で車の扉が開き、車内から黒スーツの男が銀色に鈍く光るアタッシュケースを持って現れた。
 男はウォルト・ネズミーカンパニーの役員と名乗り、ボスがこの土地に世界一楽しくて夢のあるテーマパークを建てることに決めたのだと言った。しかるに、大気汚染とか光化学スモッグとかそういう類のあまり夢の無い言葉を連想させるガススタンドは目障りなので、店をたたんんで欲しいのだという。アタッシュケースの中には支度金の名目で、札束が隙間なく詰め込まれていた。
 その金に目が眩んだのではないけれど、男の着ている上等な生地のスーツだとか、その胸ポケットから顔を覗かせている銀の万年筆だとかがとてもとても輝いて見えたので、ジムはつい契約書にサインした。

 そしてしばらく後。ルート32のどまんなか、ジムのガススタンドがあった辺り一帯に、ネズミーカンパニーのテーマパーク「ネズミーランド」が完成した。人々が憧れてやまないネズミーワールドを忠実に再現したネズミーランドは、黒スーツの男がジムに言った通り、世界一楽しくて夢のある場所だった。
 CMが世界中で放送され、連日連夜、数万人単位のお客がネズミーランドに殺到した。
 お客達は、1人の例外も無く心の底から楽しんで、そして1人の例外も無く帰っては来なかった。
 ルート32にガススタンドはもう無いのだから。

 家族が、隣人が、ネズミーランドに行ったきり帰って来ないものだから、残された人達はネズミーランドはどんなに素晴らしい所なのかと気になって仕方ない。そして我慢できなくなると、自分達もネズミーランドを目指して出発するのだ。ガソリンを揺らしながら。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


はなまるマーケット 2001年2月2日(金)
 来週のはなまるボックスの中身、ズバリ当てましょう。
 グァム旅行の入っているボックスは...

 月曜…「は」、火曜…「はなまるくん」、水曜…「ま」
 木曜…「はなまるくん」、金曜…「な」

 戦績は来週のこの時間に。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


映画日記 2001年2月3日(土)
『BROTHER』を観た。

平日のしかも雪が降っていた日に行ったので
200人くらい入るところに僕を含めて5人しかおらず
かるいVIP気分を味わえた。
中身はあいかわらずのしみじみバイオレンスムービーだったが
さすがアメリカロケ、
いつも以上に弾が飛んで
いつも以上に指も飛んでいた。
おもしろかった。

あと大竹まことがついに出演をはたしていたのには
ちょっと笑った。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


カバディ 2001年2月4日(日)
2002年、フジテレビ系月9ドラマ「カバディ!」放映。
初回視聴率75パーセント。
全13話、平均視聴率70パーセント(瞬間最高視聴率100パーセント)を記録。
ノベライズ売り上げ6500万部。

2003年、日本初のプロカバディリーグ「Kリーグ」発足。
初年度平均観客動員数10万人。
プレーオフ「浦和タンドリー VS サフラン川崎」戦のチケットが金券ショップで270万円を記録。
「カバる」が流行語大賞受賞。

2005年、ハリウッド映画「Kabaddi Days」公開。
アカデミー賞
作品賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞
監督賞・脚本賞・撮影賞・オリジナル主題歌賞・作曲賞(ドラマ)
視覚効果賞・音響効果賞・音響賞・美術賞・衣装デザイン賞
15部門を制覇。
全米ヒットチャート52週連続1位を記録。
同年、ゴア大統領の「カバディがある分インドが好き」発言にパキスタンが過剰反応。
後に「カバディ危機」として歴史教科書に。

2007年、第1回カバディワールドカップ開催。
優勝は下馬評通り開催国のインド。日本は決勝リーグにて敗退。
開催期間中、インド国内の人口は35億人に到達。
また、翌年の大阪オリンピックからカバディが公式種目に。

2009年、インド、カバディを理由に国連常任理事国入り。
同年、カバディを理由に韓国、北朝鮮が統一国家に。

2010年、カバディを理由にアラブ諸国とイスラエルが恒久和平条約締結。
これより10年の間に、カバディを理由に世界中の戦争、国内紛争が終結していく。

2012年、国際宇宙ステーション(ISS)より宇宙へ向けてのメッセージ。
「チキュウ ハ カバディ ノ アル ホシ デス」

2032年、地球統一国家、カバディ連邦(UKSR)樹立。
人類は新たな一歩を踏み出す。「カバディ」のかけ声と共に………


こんな初夢、誰にも言えないのでここでこっそり発表。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


ドメインの権利 2001年2月5日(月)
 以前STUDIO-蔵で使用していたメールアドレス s-kura@360.cc が使用できなくなりました。フリーメールである360.ccが有料化される・されないと情報が混乱したまま、2月1日になって実際にアクセス出来なくなったためです。皆さんにはご迷惑をおかけしますが、今後は mail@studio-kura.com 宛にメールをお願いいたします。

 それはそうと、この有料化問題には実に奇妙な経緯があります。
 まず、1月20日に(株)アンネットより有料化に関する記述が配信されました。それには「サーバーの保守点検費」、および「悪質な利用を防止するため」のやむを得ぬ措置と断った上で、年額2000円の有料制に踏み切る旨が記述がされていました。
 ところが翌日、(株)ニックネーム・ドットコムという会社名義で、「先日の有料化のメールは悪質メールです。決して入金しないでください」という内容の文書が届きました。
 「何だよ、どっちが正しいんだよ」と困惑しているところに、(株)アンネットから「そのメールはウソです。継続される方はお金を振り込んでください」との再メール。時は1月24日、メールが使用できなくなる僅か1週間前のことです。
 そして2月1日、360.cc のアドレスは無効となりました。傍目では(株)アンネットの言い分が正しく、(株)ニックネーム・ドットコムがウソのメールを流したかのような印象が残ります。

 しかし、実体はそれほど簡単な問題ではありません。実はこの2つの会社、前者がメールサーバーを運営している会社、後者がフリーメールアドレスを提供している会社...という関係にあります。どうやらアンネットがニックネームとの契約を破棄した上、ニックネームに言及すること無く、自社で管理するフリーメールの有料化に踏み切ったようです。
 平たく言ってしまうと、(株)ニックネーム・ドットコムが貸店舗の大家、(株)アンネットがその店舗で(無料の)喫茶店を経営していたようなもので、今回の事件は「大家が喫茶店オーナーを立ち退かせた上で、自分がその喫茶店で商売を始めた」という状態になります。
 もちろん住民には居住権があるため、大家が住民を追い出す事は法的に禁止されています。ただ、ドメインに関してはそのような法律がありません。つまり、管理している側、実際に使用している側、どちらの権利が優先されるのか?という問題であるわけです。

 このようにドメインに関する権利は、現時点では非常に曖昧なものでしかありません。
 先日、(株)ニックネーム・ドットコムは広島地裁に対し申し立てを行いました。この事件に地裁がどのような判決を下すか、注目したいと思います。

  ■関連記事:(株)ニックネーム・ドットコム
(青木太臣/STUDIO-蔵)


映画日記 2001年2月6日(火)
ジム・ジャームッシュ監督の『デッドマン』を観た。

ジョニー・デップの映画の中で『ラスベガスをやっつけろ!』の次に
好きなのがこの映画。
ストーリーは、ジョニー・デップ扮する会計士のウイリアム・ブレイクが
町の有力者の息子を殺してしまい
命を狙われていくというものなんですが、
注目すべきは、冒頭で汽車に乗っている時のジョニー・デップの顔。
似てるんですよ、香取慎吾に。
口をこうギュっと閉じてる所がねえ、そっくりなんです。
さらに注目すべき点は、ウイリアム・ブレイクを助けるインディアン。
似てるんですよ、飯野賢治に。
髪を垂らしてぷっくりした所がねえ、そっくりなんです。
香取慎吾と飯野賢治がおりなす西部劇。

興味のある方はどうぞ。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


馬泥棒 2001年2月7日(水)
 午前2時、息を殺して忍び込んだ厩舎では上等な馬達が寝息をたてていた。
 その愛らしい寝顔を眺めながら、俺はふと自分の過去を振り返った。

 小学生の頃、先生に「大きくなったら何になりたいのかな?」と聞かれ、馬が大好 きだった俺はジョッキーと答えた。ジョッキーになってサラブレッドを駆り、G-1レ ースで優勝する。それがまぎれもなく、当時の俺の描いた夢だったのだ。
 冬の朝、水を湛えたバケツに張った薄氷のように、パリンと音をたてて夢が砕けた のは中学3年の時だった。その頃成長期を迎えていた俺の身長はグングンと伸び、3学 期には180センチに到達した。「大きいことはいいことだ」と誰かが言ったが、俺に とっては最悪の事態だった。180センチのジョッキーなど聞いたことも無い。
 自分の意志とは無関係に、両親から受け継いだ遺伝子情報やら何やらのせいで夢を 絶たれた俺が、高校にも進学せずに選んだ道が馬泥棒だった…

 「何ボーッとしてるんだ」

 半年先輩の馬泥棒、ロイの声で我に帰った俺は、素早く馬の頭頂部にウマッシグラ ーを取り付けた。ウマッシグラーとは馬にかぶせる帽子のような物で、前方向に伸び たつばの部分は棒状になっており、その先端には紐で吊ったニンジンが揺れている。 ウマッシグラーが発明される以前の馬泥棒業界では、馬に気付かれないようにニンジ ンを吊った棒を、縄で馬の頭に巻き付けていたという。作業中に馬に気付かれ、顔面 に一生消えない馬蹄の跡が残った馬泥棒もいたそうだ。

 「準備完了だな、じゃあ行くぜ!」

 ロイの言葉に頷き、俺はウマッシグラーを取り付けた馬に飛び乗った。異変に気付 き目を覚ます馬。その視界には美味そうなニンジンがぶら下がっていて、寝起きでワ ケのわからない馬はがむしゃらにそのニンジンを追いかける。あとは町を出た所で馬 を落ち着かせれば仕事は終了だ。いや、ボスから「アジトに戻るまでが馬泥棒です」 と釘を刺されたっけ。

 人影の無い石畳の上を、パカランパカランと軽快なリズムに乗って駆ける俺達。  やがて、両脇に壁や看板が肉迫する細い路地をすり抜けると、勢いよく視界に飛び 込んできたのは満天の星空、そしてその光りに照らし出された地平線まで続く蒼い草 原だった。思わず小さく「うぉ」と叫ぶ。

 「よし、この先の小川で馬を休ませよう」

 このまま草原と星空の境目を目指したいという俺の想いは、ロイの声にかき消され た。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


マイナス×マイナス=プラス? 2001年2月8日(木)
 A×Bというかけ算は「AをB回足す」という意味です。何をいまさら...と思われるかも知れませんが、では、マイナス同士のかけ算はどうなるでしょう?
 (-A)×(-B)というかけ算は「-Aを-B回足す」という意味になります。さて、「-B回足す」ってどうすれば良いか分かります?
 このように、計算法方だけを丸暗記していると、理論は忘れてしまいがちです。
 「なぜマイナス同士をかけるとプラスになるのか?」
 理屈ではなく、数式でちゃんと証明することが出来ます。お暇な方は考えてみてください。答えは日曜日にでも。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


映画日記 2001年2月9日(金)
『エイミー』を観た。

公文のCMでお馴染みのフラワ〜フォ〜ユアヘッド♪
という主題歌にひかれて観てみたんですが、
映画自体は今イチでした。
父親の死が原因で歌うことでしかコミニュケーションを
とれなくなってしまった9才の女の子の話なんですが
何かテンポが早すぎて、逆にテンポの悪い映画になってました。
題材も音楽もよかったのに‥‥‥惜しいぜ。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


初恋の色 2001年2月10日(土)
「恋ってのは最初は淡いピンクで、回数を重ねるごとに赤黒く変色していくんだ。
 白桃が腐っていくのに似てるかな。最後にはドロドログチャグチャ。
 そういうのイヤだから、いつまでも初恋気分で…って、少しキザかな?」

 彼はそう言うと紫煙を燻らせた。
 2人の衣装にそんな意味が込められていたのを、筆者はこの日始めて知った。

 「キャー!」パシャ!

 彼女のけたたましい奇声と共にたかれるフラッシュ。
 白い閃光に照らされた彼の衣装からは、確かに取れたての白桃のような瑞々しさが感じられた。

                  (民明書房『2人はピンク』より抜粋)
(小林隆英/STUDIO-蔵)


はなまるマーケット・終章 2001年2月11日(日)
 先週「はなまるボックスの中身を当てる」と言いましたが、結果は完敗。
 実際の結果は...
  月曜…「?」、火曜…「る」、水曜…「は」
  木曜…「る」、金曜…「る」 となってます。

 月曜日が「?」になってるのは、クリス・ペプラーの陰謀です。何故か彼が「カモン・はなまるボックス!」と言っていたのに気を取られ、不本意ながら見逃しました。当たっていることを期待しますが、本当はもうどうでもいいって感じです。

 追伸:「マイナス同士のかけ算がプラスになる」って問題の答えは、都合により水曜日にします。すいません。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


映画日記 2001年2月12日(月)
『デリカテッセン』を観た。

核戦争後のパリで、人肉を売る肉屋にアルバイトにきた
青年のお話。
ストーリーはどす黒いんですが、
ジャン・ピエール・ジュネ、マルク・キャロという
CF出身の二人が手掛けているので
映像的にはキレイな作品でした。

エンディングの屋根のシーンは必見です。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


ドロシーの日記 2001年2月13日(火)
バレンタインデーは明日であり、それは非常にしばしば私の心臓を緊張します。
なぜなら私はチョコレートを用意しました。
それは私のチョコレートをトムに渡すためです。
私は私のチョコレートを鞄の中で学校に行き、私のチョコレートをトムに渡すでしょう。明日。
しかし、中学校にはチョコレート,キャンディーなどの甘い食べ物を持って来てはいけない。
なぜならそれは校則です。
ナンシー先生は”明日はバレンタインデーです。中学校にチョコレート,キャンディーなどの甘い食べ物を持って来てはいけません。なぜならそれは校則です”と言いました。
校則を破ると、私はナンシー先生から何らかのペナルティをうけます。彼女はとても怖い先生です。
しかし、私は中学校に私のチョコレートを持って行くでしょう。明日。
そして、トムに私のチョコレートを渡します。
そして、私はトムを愛していることを彼に連絡します。
そしてそれはとても私の心臓を緊張します。
私はあなたを愛しています。トム。

(ドロシーの日記 2月13日)
(日本語訳:小林隆英/英検4級)


負同士のかけ算が正になることを証明してみる。 2001年2月14日(水)
2月8日に出題した問題の回答です。

式1:A × (-B) = -AB
式2:(-A) × (-B) = X

式1、式2の両辺を足し合わせ

A × (-B) + (-A) ×(-B) = X - AB

これを計算していくと...

(-B) × { A + (-A) } = X-AB
0 = X - AB
X = AB

このXを式2に代入すると

(-A) × (-B) = AB

従って、負同士のかけ算は正となります。
答えを見ると簡単なんですけどね。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


映画日記 2001年2月15日(木)
『ブッチャー・ボーイ』を観た。

屠殺場で働く少年が、母の死、友人の裏切りにより
ついには凶器に満ちた行動を起こしていくバイオレンスムービー。

ビデオのパッケージにバイオレンスムービーと表記してあったので
そう書いてみましたが、何か非常に哀しい話でした。
どんどん不幸に追い込まれていく主人公を観ていると
あんまりにも可哀想なんで泣けてきました。
ある意味『ダンサーインザダーク』のセルマより
可哀想なんじゃないかって気がします。
救いがないんですよね、最後まで。
主人公演じるイーモン・オーウェンズの演技のうまさも
哀しみに拍車をかけてます。
作りもしっかりしているので、いやな話なんですが
とても心に残りました。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


鬼ごっこ2 2001年2月16日(金)
  1. 集まったメンバーの中から1人だけ逃げる人を決めます。残りの人は全員鬼です。
  2. 逃げる人は目をつむって100数えます。その間に鬼はいろんな所に隠れます。
  3. 100数え終わったら逃げる人は、その場から一目散に逃げ出します。
  4. 鬼は自分の隠れている近くに逃げる人が来たら、姿を現して追いかけます。
  5. 後ろから追いかける鬼、待ち伏せる鬼など、獲物を狩るメスライオンのような連係で逃げる人を追い詰めてください。
  6. 鬼が逃げる人を捕まえたら、始めからやり直しです。

 メンバーの誰かが「塾があるから」「彼女と待ち合わせてるから」「女房が産気づいた」とか言い出したら開始の合図です。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


WBAタイトルマッチ 2001年2月17日(土)
 畑山が辛くも勝利。ただ、ホールドによる減点がなければ負けていたかも知れません。
 畑山はもとより、37歳にして健闘したリックにも拍手を送りたいと思います。

 何はともあれ、良かった。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


前の持ち主 2001年2月18日(日)
古本屋に売られている参考書や問題集を読むと、たまに前の持ち主が
ひいたらしい蛍光ペンの後があります。
なぜ文章の上にペンをひいたりするでしょうか?
答えは簡単、前の持ち主が学生で、ペンをひいたところが
重要な語句だったり、覚えづらい箇所だったり
つまりはテストの為、受験の為に行った行為なのでしょう。
僕が最近古本屋で手に入れた本にも、前の持ち主が
引いたであろうピンクの蛍光ペンの後がありました。
問題なのが、その本の題名が『世界史用語辞典』でもなければ
『チャート式 数IIB』でもなく、『真実のバンパイア』だったことです。
本の内容は、
アメリカのスティーブン・カプランという博士が
自称吸血鬼の人々から聞いた話や、
バンパイア・リサーチセンターという施設が手に入れた
バンパイアに関する情報を紹介していくという
なんともうさん臭いものなのです。
うさん臭いからこそ、どうして前の持ち主の人が
こんな本にペンをひいたのか分からなくなってきます。

以下、ペンがひかれていた文章です。
  • 歯が実物以上に長いという印象を与える
  • 歯に赤いシミ
  • 外見だけにたよってバンパイアを区別するのは不可能である。
  • ケシの実を投げつける
  • 一つでも「イエス」と答えた人は、本物のバンパイアである。
  • 墓が荒らされ、墓石がひっくり返される等の被害は、自己流の考えで行動してるバンパイアハンターたちの仕業ではないのか?
  • 本物のバンパイアは、足がつくような行動は決して取らないものだ。
  • バンパイロロジスト(バンパイア研究家)の調査用キット
  • もし現場で発見したバンパイアが、こうした物に昔ながらの様子で反応を見せるとしたら、そのバンパイアは本物ではないだろう。
ね、分からないでしょ。何がしたいのか。
バンパイア、捕まえたいんでしょうか?
それともバンパイアになりたいんでしょうか?この人は。
分かりません、まったくもって不可思議です。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


MOMO 2001年2月19日(月)
「ムカツクよなぁ。あいつ俺達をアゴで使いやがってよぉ」
「マジそうな。どう考えてもワリに合わねえよなあ。まんまと騙されたぜ」
「あいつの脳ミソほじくりかえしてやりたいケーン」
「いつから俺はあんたの犬になったんだっつーの!」
「チョー勘違いしてんよな。ちょっと飯オゴったくらいで調子のりやがってよぉ」
「あばらをヘシ折ってやりたいケーン」
「そういや聞いたかよ? あいつ、ホントの母ちゃん父ちゃんいねーらしいぜ?」
「マジ!? ヤツ捨て子!?」
「土下座させて後頭部を踏みにじってやりたいケーン」
「マジマジ、そんなん原因でグレたらしいぜ? 情操教育が足りてねーって感じ? ギャハハハ」
「だよなー。アイツ、キレると止まんねーしな。ニヤニヤしながら刀振り回しやがって、マジ引くよな。」
「汚い言葉とか浴びせてやりたいケーン」
『おーい、お前らぁ! 島に渡る船が来たぞー!!』
「ワンワン!」
「ウキャキャッ!」
「ケンケーン!」
(小林隆英/STUDIO-蔵)


船沈むも船頭ゴルフに興ず 2001年2月20日(火)
 朝日新聞の調べによると、森政権の支持率がついに9%にまで下がったそうです。退陣を迫る声も日に日に高まり、即席政権も万事休すといった所でしょうか。
 9%...確かに低いですね。正直、聞いた瞬間は笑ってしまいました。ただ、具体的な人数でいうと1200万人にもなるんですよね。これって、案外多い気がしません?
 1億数千万の不支持者がいるとはいえ、1200万もの人が支持しているわけです。あれだけの事を言って、あれだけの事をして、それでいて1200万人の支持を得ているわけです。支持率が低いことより、支持者が1200万人もいるという事に驚いてしまいます。
 今月末まで持たないかも知れない森政権ですが、何か最後に一花咲かせてくれるのではないかと期待しつつ、冴えない次期首相候補の顔ぶれに落胆したいと思います。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


禅問答 2001年2月21日(水)
『無門関』 第二十一則に出てくる
雲門文偃とある僧の会話

僧「仏というのは何ですか?」
文「乾いた糞かきベラだ!!」

こんなのどこがありがたいの?
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


Q. 2001年2月22日(金)
カーテンの隙間から誰かが覗いてる気がしませんか?
お弁当は茶色っぽい方が美味しいと思いませんか?
年々夜が短くなってきてるような気がしませんか?
なんだかんだ理由を付けて、野菜は毎年高いような気がしませんか?
時々、目覚まし時計の鳴らない日があると思いませんか?
イメージトレーニングの時はいつも大成功じゃないですか?
関根勤は人のギャグで笑いすぎだと思いませんか?
こっちがトイレに入ったのを見計らって、電話をかけてくる人がいませんか?
「霊が見える」とか言っちゃう人は大事な何かが見えてないと思いませんか?
テロリストはテロの奏者じゃないんですか?
隣の竹薮に竹を立てかける行為に疑問を感じませんか?
「ひと粒でレモン10個分」はビタミン摂取しすぎだと思いませんか?
ピーコがおしゃれだと思ったこと、ありますか?
「ヤングコロコロ」とか「ビジネスボンボン」とか読みたくなりませんか?
横浜ベイスターズだけ生き物じゃないのはルール違反ぽくないですか?
「駄菓子」って何気にひどい言われようだと思いませんか?
織田より青島の方がメジャーだと思いませんか?
来年の春には新庄は阪神にいる気がしませんか?
英和辞典のX、Y、Zがひとくくりになってませんか?
モッ君は、フッ君からタレントに必要な何かを奪った気がしませんか?

今日も疑問は尽きません。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


明日 2001年2月23日(金)
Macworld Expoに行ってきます。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


今日はもう眠いから 2001年2月24日(土)
先程、「Macworld Conference&Expo/Tokyo2001」から
帰ってきました。

詳しい話は明日から書こうと思います。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


EXPO忌憚 2001年2月25日(日)
朝起きると外はまだ真っ暗、雨が降っています。シトシトと。
2月24日、午前5時30分。
一日中家にこもって天井の染みを数えるには絶好の日和りですが、
今日はこれからMac world Expo に向います。
イカした新iMacは、前日にアップルのHPで確認済みなので
覚悟はできています。
優しい心で接しよう、これもMacなんだから。
恋人の意外な、絶対受け入れられない性癖を見つけた時
そんな感じですかね。
6時20分に山梨県の甲府をバスで出発。
面子はSTUDIO-蔵のメンバー3人。
新宿到着は9時過ぎの予定です。

7時過ぎ、バスが高速に乗って揺れが少なくなった所で
乗車前に買った弁当を開けます。ローソンのハンバーグ弁当。
ああ、バスの中で弁当のなんと食べずらい事か。
おにぎりかパンにしとけばよかったと激しく後悔。
チラリと左右の席を覗くと、2人の青木氏は
おにぎりとサンドイッチを用意してるじゃないですか。
自分の状況判断の甘さに絶望し、にわかに八王子辺りでバスを降りて
徒歩で山梨に向おうかと思いましたが、雨に濡れるのが嫌なので
やめときます。来年はおにぎりだな。くそ。

土曜日で道が空いており、9時前には新宿駅西口に到着。
帰路の最終バスの時間を確認後、新浦安までの切符を購入し、
中央線でまずは東京駅へ向います。
東京駅、ここで中央線から京葉線に乗り換えて目的地幕張を目指します。
京葉線のホームまでは500メートル程テクテクと移動。
途中の看板に「幕張の最寄り駅は海浜幕張です」と注意書き。
海浜幕張といえば、新浦安の先の駅。我々の購入した切符では
たどり着けないではないですか。
去年、一昨年と幕張には行ってるハズなのになんで間違えるんでしょうか。
自分の記憶力の無さに嫌気がさし、このまま蘇我(京葉線終点)まで行って
落花生を買って帰ろうかと思いましたが
それでは幕張で合流を予定している方々に迷惑がかかってしまうので
やめときます。
料金不足分は海浜幕張で清算することとし、丁度ホームに到着した電車に。

途中見たディズニーランドの駐車場は、降り続く雨にもかかわらず
たくさんの車が停まっています。
ビッグサンダーマウンテンはずぶ濡れになっても乗りたい代物なのでしょうか?
「濡れネズミ」とか思いつつ、舞浜を通過。
目的駅、海浜幕張が近付いて来ました。

<つづく>
(小林隆英/STUDIO-蔵)


EXPO忌憚 その2 2001年2月26日(月)
今回はiMacを購入する予定があるため、商品の査定が主な目的。Appleブースへ直行です。

ブースではいきなり真打ちのお待ちかね。悪評渦巻くフラワーiMacです。
売れ残りのワンピースだの夜店のヨーヨーだのとコケにされている FlowerPower ですが、現物を見ると意外や意外、それほど違和感がありませんでした。「写真うつりが悪いだけかもね」...などと弁護に回ってみたり。

そうこうしているうちに、ご同行頂いたばじー氏がある方々とご閑談。
お一方はMACLIFE誌の編集者の方で、ご丁寧に名刺まで頂きました。恐縮です。
問題はもう一人。背中に何やら怪しげな装置を背負い、胸元には電光掲示板。手には一眼レフ。気質とは思えない出で立ちに、思わず後ずさりをする始末。
後に聞いたところによると、あの方はかの有名なライター荻窪圭氏だと言うではありませんか。失礼ながら、僕の氏に対する印象は「大木凡人」に他ならず、予想外なダンディーさぶりに「写真では真実は伝わらない」という事実を再度実感。

写真だけ見て新iMacはダメだと思っている貴方、一度現物を見ては如何でしょう。
「あまり写真と変わらない」というのも、また事実だったりするわけですが。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


EXPO忌憚 その3 2001年2月27日(火)
牡蠣か、前の晩に食べた牡蠣がいけなかったのか、それともキムチ鍋に
牡蠣が合わなかったのか。ともかく24日は朝から腹痛に襲われていた。
それに風邪がプラスされ、12時くらいには気持ち悪さがピークに達していた。
そんな中一行は、昼食をとる為一旦幕張メッセを出て外のレストランへ。
入ったお店は一品一品自分で選べるバイキング形式になっていて
さっぱりしたものが食べたかった僕にはちょうど良かった。
洋食中華は一切無視して、ここは和食一本に絞ろう。
そう思って選んだメニューは、御飯、味噌汁、揚げ豆腐、温泉卵、焼きナス。
『○○御膳』と名付けていい程、見た目は完璧に和食だった。
ただ食べてて、このメニューは見た目よりはるかに油っぽかった。
まずいなあ、だんだん気持ち悪くなってきた。これ以上は食べられないや。
そんな気持ちを知ってか知らずか、ウエイトレスのおばちゃんが
「お下げしてよろしいですか?」の確認もとらずに僕の御飯を片付けてしまった。
普段なら「ワレ、コラ」と言うところだが、この時ばかりは逆にありがたかった。
昼食を終え店を出ると、座っていた分だけ先ほどより気分は良くなっていた。
ただそれでもまだ頭がクラクラしていたので、ダルメシアン前集合の二時までは
大人しく休んでいることにした。
入って左の隅でうずくまっていると、だんだん眠くなってきた。
ウトウトしだした時、隣に立っていた男が僕の靴にカレーうどんの汁をこぼしてきた。
しかも謝らない。普段なら「ワレ、コラ」と言うところだが、眠いのでここは無視。
時計がなかったので正確な時間は分からないが、40分くらいは経っていただろう、
完璧に熟睡していた。目覚めると気分は大分良くなっていた。眠かっただけなのか?
気分が良くなると流石に何か見ないと勿体無いという気持ちになり、
一人でふらふら見物。そうこうしている間に時間は経ち約束の二時に。
それからまた皆で一時間ばかり色々見てからEXP見学は終了。
幕張メッセの外に出るとすごい風が吹いていた。

一行はこの後まーくんと合流し、この日最大の山場になる「大使館」へ行くことになる。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


EXPO忌憚 その4 2001年2月28日(水)
とりあえず喫茶店「大使館」の前に、EXPOの話を少し。
前説だと思ってどうぞ。

今回新iMacを別格とすれば、個人的に目玉であった
エクス・ツールのブースに行きました。
同社の3DCG作成ソフト「Shade」がバージョンアップされ、
今まで高嶺の花だった機能や、面白気な新機能が追加されたのです。
とりわけ目を奪われたのは「マジカルスケッチ」という機能。
マウスなりタブレットなりでぐりぐりと描いた線画が、
ボタン一発で3DCGになってしまうという
ちょっとビックリの機能です。
新世紀になっても車のタイヤは無くならなかったし、
誰も銀色テカテカの全身タイツを着ることもなかったけれど、
うん、ちょっとだけ未来の香りがしました。
あと100年もすれば、液晶モニターのスケッチブック持って外出し、
3DCG写生とかできたりするんでしょうかね。
あと50年でなんとかなりませんかね…

以上、個人的なEXPO話は終わりです。

EXPO見学も無事終了した一向は、見違える程に逞しく
血色の良くなったまーくんと東京駅で1年ぶりの再会。
そのまま東京駅構内にある喫茶店「大使館」でしばし歓談。
流れとしてはいたって普通です。なんらおかしな所はありません。
おかしかったのは入ったお店だけでした。
…喫茶店大使館。
入り口では異国情緒溢れる、ふんどし一丁の木彫りの人形がお出迎え。
180cmはあろうかという長身で、手には銛らしき物を持っており、
かなり高圧的です。たぶん、子供泣きます。
この時点で「かなり飛ばしてるなあ」と感じたのですが
結果的にはこんなの軽いジャブでした。

意を決して入店すると、
奥行き30メートル程の細長い店内を、暖色の照明がきつね色に染めあげ
木製の家具や装飾品が落ち着いた雰囲気をかもし出しています。
外から見た時は怪しかったけれど、入ってみれば暖かみのある、
いい感じのお店ではないですか。

テーブルに着きホッと一息…アレレ? なぜか落ち着きません。
店内のいたる所から微妙な違和感を感じるのです。
こんなステキなお店のいったいどこに…?
一抹の不安を覚え、店内に視線を廻らせると…

「テーブルごとに椅子の種類が違うぞ…怪しい」
「テーブルによって置いてある調味料も違うぞ…怪しい」
「入り口かと思ったら非常口だ…怪しい」
「ホールに平気で食材の入った段ボールが積まれているぞ…怪しい」

異変に気付いた時はもう遅く、注文を取りに来た
「猿の惑星」に出てた猿似のウエイトレスさんに気押され、
メニューを開くと…

「スパゲッティカルポラーナって何だ? …怪しい」
「ビーフカッカレー…誤植か? …怪しい」
「ケーキセットのことだと思うが「ケーキだらけ」って
 ネーミングはいかがなものか? …怪しい」
「麺類の所にカレーって書いてあるぞ…怪しい」
バドワイザー'(ダッシュ)って何だ? …怪しい」

注文して料理が来ると…

「このスパゲッティ、全く味がしないぞ…怪しい」
「麺はグデグデ、それでいてタマネギには火が全然通って
 なくてシャキシャキだ…怪しい」
「他の食器に比べコーヒーカップだけ金色で
 やけに立派だぞ、しかも飲みにくい…怪しい」

さらに注意して店員の動きを見ていると…

「うわ、包丁を持ったままホールをうろついてるぞ…怪しい」
「スプーンを頼んだら、小皿を渡されたぞ…怪しい」
「あれ、全員日本語が片言だぞ…怪しい」

怪しみ疲れ、腹筋に鈍い痛みを覚え、
食事をしたはずなのに店を出る頃には
2、3キロ痩せた気すらする始末。
我々と大使館との初戦は惨敗と言ってよい結果に終わりました。
次回、リベンジ予定。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


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