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種々雑多

バックナンバー:2003年3月分


さかさ婦人 2003年3月1日(土)
なんとなくGoogleで「さかさ婦人」と検索してみましたが、残念ながら一件もヒットしませんでした。とはいえ、ここにこうして「さかさ婦人」と書きましたので、今後はSTUDIO-蔵のページが検索されるわけです。おめでとう、さかさ婦人。蔵のアドレス忘れた場合は「さかさ婦人」で検索しましょう。当人もいつまで「さかさ婦人」を覚えているか疑問ではありますが。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


狂喜の桜 2003年3月3日(月)
先日行われたK-1 WORLD MAX 2003 日本代表決定トーナメントの中で
須藤元気が構えた状態で手を上げながらパンチを出してましたが、
あれ、ちゃんと技名があって「久しぶりパンチ」というらしいです。
………ねえ、いいねえ、元気君は。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


限界 2003年3月5日(水)
JCO臨界事故に執行猶予付きの判決...そんなニュースを聞いた時、ふと、ある記憶が蘇ってきました。
事故から数日後、現場から新米レポーターが事故の様子を得意げに伝えていたのですが、何を間違ったのか彼、「りんかい」を「げんかい」と読み続けていました。
「作業員はげんかいの意味も分からず作業していたようです」
「臨海も読めずにレポーターやってる人に言われる筋合いはない」と言い返されるのが関の山でしょうね。その後スタジオでフォローが入っていましたが、現場で彼をフォローしてくれた人はいたのでしょうか。今となっては、極めでどっちでも良い話ではありますが。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


何となくこんな書き方 2003年3月6日(木)
新宿で
 京王からから出てくる
      紀子様を目撃しました
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


とりあえずキャスティングなど考えてみる 2003年3月7日(金)
ハリウッド版ルパンで一考。

ルパン・・・ジャッキー・チェン
次元・・・・クリス・タッカー
五エ門・・・CG
不二子・・・CG
とっつぁん・CG

上の2人でオチが成立してるので、残りはCGでいいという結論に。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


タイラーダーデンダーデン2 2003年3月10日(月)
ルールその1:ファイトクラブのことを口外してはならない。
ルールその2:ファイトクラブのことを口外してはならない。
ルールその3:書き出しは前の人が書いた最後の一行を使用すること。
ルールその4:最低5行以上書くこと。

以上のルールを用い、この種々雑多でリレー童話をやってみたい
と思っとるんですが、例のごとく日曜日の枠が空いおります。
どなかた参加希望の方がいらっしゃいましたらコチラまでご連絡ください。
日曜は嫌だけど他の曜日なら書いてやってもいいよ、って方も合わせて募集します。
一緒にバトン持って走りましょう。イエーイ。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


とんでもない夢 2003年3月12日(水)
先日とんでもない夢を見ました。本当にとんでもない内容で、起きた後で自分でビックリしましたよ。「なんだ今のは...」って。とても人様にお話するような内容ではありませんので詳しくは書きませんが、興味ある方はメールにて。そんな方いらっしゃらないと思いますが。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


僕はジャックの上腕三頭筋です 2003年3月13日(木)
はい、そんなわけでまだまだリレー童話の参加希望者を募集してますよ。
もう仕方ないなあ、書いてやるよ、って方は3月17日から3月30日の間で
書きたい日を御記入の上コチラまでご連絡ください。
一緒にバトン持って走りましょう。ヤッホー。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


とりあえずキャスティングなど考えてみる2 2003年3月14日(金)
先週書いた「ハリウッド版ルパン」のキャスティング予想ですが、こっちの方がイヤなので予想を変更します。

ルパン・・・マイク・マイヤーズ
次元・・・・マイク・マイヤーズ
五エ門・・・マイク・マイヤーズ
不二子・・・藤原紀香
とっつぁん・マイク・マイヤーズ
(小林隆英/STUDIO-蔵)


夢のてん末 2003年3月15日(土)
出先から家に帰って来た時、裏手から「ジャリジャリ」とヒゲを剃っているような音が聞こえてくる事に気付きました。様子を見に行くと地面が直径1mほど、ちょうどピッチャーマウンドのように盛り上がっており、その裾から新聞紙が覗いています。「なるほど、誰か落とし穴でも掘っているんだな」と思い「ガバッ」とめくり上げてみると、中からスコップを手にしたロシア人が飛び出て来ました。なぜロシア人なのか分かりませんが、とにかくロシア人なんです。そして、先が鋭利に尖ったそのスコップで喉元をかき切ろうと襲いかかってくるではありませんか。「これはマズイ、殺される」と思った矢先、近所の人が角材を手に助けに入り、そのロシア人をあっさり撲殺してしまいました。
「こいつは日本人を殺し、その人になりすまして生活するロシア人スパイだ!」...そんな風に説明してくれました。もう手慣れたものなのでしょう。ロシア人の死体をを水に漬け、シュルシュルシュルと人形のように小さくなった所を、水の入ったビニール袋に入れて渡してくれました。ちょうどテキヤの金魚状態です。「とにかく警察に連絡するから、スパイの持ち物でも調べてみなよ」、そう言われるがままにマウンド状の土を新聞紙ごと除けてみました。すると、穴の中には単三電池が数パックと、なぜか分かりませんが、おびただしい量のミルキー(未開封)が山積みになっておりました。「なぜミルキー?」と訝しく思う僕を後目に、その人が「ミルキー好きならロシア人じゃなかったのかな?」と言った所で目が覚めました。

何が不満でこんな夢を見たんでしょう?夢判断に自身のある方、判定をお願いします。ちなみにこの近所の人は全く顔に見覚えがありません。でも近所の人です。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第一話 2003年3月17日(月)
クルモオルニには右足がありません。
生まれた時からなかったのではなく、4才の誕生日の日に
地雷を踏んだ人の近くにいて爆発に巻き込まれてしまったのです。
地雷を踏んだのはクルモオルニのお兄ちゃんでした。
だからクルモオルニにとって、4才の誕生日というのは
自分の右足と兄弟をいっぺんに失ってしまった日なのです。
でもクルモオルニにはその時の記憶がありません。
クルモオルニはお母さんにたずねました。
「どうして僕の足は片方ないの?」 お母さんは答えます。
「お前の右足はギジャラーの怪物に食べられてしまったんだよ」
ギジャラーというのは地雷地帯の先の先にある湖のことです。
クルモオルニを地雷地帯に近付けさせない為の嘘でした。 
でもそれはクルモオルニには逆効果だったのです。
いつの日かその怪物を倒してやる。クルモオルニは心にそう誓いました。

そして事件はその5年後、クルモオルニの9才の誕生日の翌日に起きました。

幼なじみのダジェックが地雷を踏んでしまったのです。
両足を失ったダジェックを見て、村の大人達は口々に言いました。
「また地雷にやられた」 しかしクルモオルニだけは違いました。
「怪物の仕業だ!」 クルモオルニの怒りは頂点に達しました。
愛用しているギワの木でできた杖の先に石を結び付けて槍にすると
そのまま家を飛び出してしまいました。

こうしてクルモオルニの見えない敵とのたたかいは始まったのです。
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第二話 2003年3月18日(火)
こうしてクルモオルニの見えない敵とのたたかいは始まったのです。

怒りに任せてくくった槍の刃先が、ポトリと地面に落ちますと、クルモオルニの目の前には枯色の乾いた荒野が広がっていました。「この先にギジャラーの怪物が住む湖があるのだ」砂塵に霞む地平を目指し、義足の右足を引きずり歩を進めようとしたその時、背後からクルモオルニを呼び止める声がありました。

「どこへ行くんじゃ坊や。この先は地雷が埋まっておって危ないぞい」

声の主は、地雷地帯の近くでワックス屋を営む変わり者の老人、ミヤギさんでした。ギジャラーの怪物の話を聞いたミヤギさんは、クルモオルニを村へ帰すために、真剣な表情を作ってこう応えました。

「ギジャラーの怪物なら、ついさっきここで見かけたぞい。今頃お前さんの村が襲われとるかもしれんぞ」

その時、荒野の彼方から「ゴゴーン」と獣の咆哮のような薄気味の悪い音が、地面を揺るがす鈍い振動と共に聞こえてきました。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第三話 2003年3月19日(水)
その時、荒野の彼方から「ゴゴーン」と獣の咆哮のような薄気味の悪い音が、地面を揺るがす鈍い振動と共に聞こえてきました。

「ギジャラーだ!」
クルモオルニはそう思い、音のする方を振り返りました。ところが、遥か彼方に白煙が見えるだけで、ギジャラーらしき姿は見えません。
「これはいかん!」
ミヤギさんは「とにかく坊やはここから先へ進んではいかん」とだけ言い残し、村へと姿を消しました。
しかし「進んではいかん」と言われて進まずにいられるわけがありません。お兄ちゃんと自分の足を奪ったギジャラーが、すぐ目の前にいるのです。クルモオルニはあたりを見回し、武器になりそうなある物を手にすると、意を決し、荒野へ足を踏み入れたのです。
そのある物とは・・・
(青木太臣/STUDIO-蔵)


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第四話 2003年3月20日(木)
そのある物とは・・・

どこの家庭でもある例のアレである。
ミヤギさんの家の玄関先に立てかけてあったので、借りてきたのだ。
「これならギジャラーの怪物にも勝てるぞ!」
クルモオニルは湖を目指し重い足を引きずりながら一歩一歩荒野を進んでいく。
右手には例のアレを強く強く握りしめ・・・

ふと空を見上げるとマンダルキスの大群が荒野の果てへ向かって飛んでいた。
「おかしい・・・こんなにたくさんのマンダルキスがいるなんて・・・やっぱり何かあったんだ!!」
急いで荒野の果てへ向かおうとしたが、杖をミヤギさんの家に忘れてきてしまったため、うまく歩けない。
「しかたがない、取りに戻ろう。」
振り返りしばらく歩いていると、何やら後ろの方で妙な音が聞こえてきた。

ギィィィィガチャン
ギィィィィガコォン・・・

その音は少しずつクルモオニルの方に近付いてきていた。
(ちゅぱかぶら/ちゅぱかぶれ


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第五話 2003年3月21日(金)
その音は少しずつクルモオニルの方に近付いてきていた。

第8次スサンドルデア大戦で使われた無人殺戮兵器"フィトップロ"である
最近では少なくなったが大戦以降も活動し続けるフィトップロもあるそうな
「フィ・・・フィトップロ・・・」
大地にそびえ立つフィトップロの姿を見てクルモオルニは腰が抜けてしまいました
「・・・逃げなきゃ!」
クルモオルニは四つ這いになって逃げます
ですが、フィトップロの"ジェット噴射高速ジェット移動"によって追い付かれてしまいました
フィトップロが大きな右足を上げてクルモオルニに踏みかかります
『・・・フン・・・ヅケテ・・・ヤル・・・ッピ』
踏みつぶされかけた瞬間、クルモオルニはアレのスイッチを押しました
バサッ!
アレとはワンタッチ傘だったのです
驚いたフィトップロは
『・・・ビックリダ・・・カンベン・・・シテ・・・ッピ』
そういうとクルムオルニを肩に乗せました
「おまえ いっしょに行ってくれるのかい?」

クルモオルニは心強い仲間"フィトップロ"といっしょに荒野を行きます
(新天街/新天街


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第六話 2003年3月22日(土)
クルモオルニは心強い仲間"フィトップロ"といっしょに荒野を行きます

フィトップロはとても大きな足で、とても大きな一歩を歩きます。荒野の果てから上がっていた煙はみるみるうちに近くなり、ふと気付くとクルモオルニはすでにその目の前まで来ていました。
「この中にギジャラーがいるんだ」
クルモオルニは息を殺して煙の中を伺います。
「フー」
フィトップロが大きく一吹きすると、煙は風に流され、瞬く間に晴れていきました。そこでクルモオルニが見た物は・・・
(青木太臣/STUDIO-蔵)


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第七話 2003年3月23日(日)
 フィトップロが大きく一吹きすると、煙は風に流され、瞬く間に晴れていきました。そこでクルモオルニが見た物は・・・

「…え?」
 その煙の先に見えたものは、ただ永遠に続くかと思われるような一面の火花による光でした。フィトップロの動きは静かに止まり、クルモオルニは戸惑いな がらもその身体を地へと下ろします。そしてそのとき、クルモオルニははっとしたのです。
「どうしよう! ギジャラーの姿は、もしかしたら眼に見えないのかもしれない!」
 クルモオルニは慌てて辺りを見回すと、シューシューと大きな首を廻しているフィトップロの脇に身体を寄せました。思い出すのはお母さんの応えのこと。
そう、ただお母さんに聞かされるまま『ギジャラー』というものを恨んでいたことを。 「どうしよう…。僕どうやってギジャラーをやっつければいいんだろう?」
 もしかしたら今もギジャラーは僕のことを見ているのかもしれない…。
 クルモオルニの中に、どんどん新しい不安が膨れ上がっていきます。
(設楽波偃/Antalgique.


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第八話 2003年3月24日(月)
 クルモオルニの中に、どんどん新しい不安が膨れ上がっていきます。

「あっ、そうだ!」
クルモオルニはその不安を解決する素晴らしいアイディアを思いつきました。
ポケットから携帯電話を取り出すと、ある番号に電話をかけます。

プルルゥ プルルゥ プルルゥ

「もしもし子供電話相談室です」

「もしもし、ギジャラーってどんな怪物なんですか?」

「ギジャラーの怪物ね、ちょっと待って、古代生物研究家の板橋先生にかわるから」

「…………もしもし、古代生物研究家の板橋平太です」

「こんにちは、僕クルモオルニと言います」

「こんにちは。クルモーニ君は何才なのかな?」

「クルモオルニです。 9才です」

「そうか、で、どんなことが聞きたいのかな?」

「ギジャラーってどんな怪物なんですか?」

「…………クルモーニ君、きみ、その話誰に聞いたの?」

「クルモオルニです。 お母さんに聞きました」

「そうか……実はね、ギジャラーと言うのは……」

その時、板橋先生から予想だにせぬ言葉が!!
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第九話 2003年3月25日(火)
その時、板橋先生から予想だにせぬ言葉が!!



一方その頃、クルモオルニの村は、いなくなったクルモオルニを探して大騒ぎになっ ていました。
村の男衆が近くの森や池を探して回りましたが、クルモオルニはいっこうに見つかりません。

「よし、今度は東の山を探してみよう」
「おお、そうしよう!」
「よしんば見つからなくとも、低山登山は気持ちが良いものな!」

男衆が行楽気分で村を出たあと、クルモオルニのお母さんは、家の中でお祈りを始めました。

「どうか、あの子を守ってやってくださいましね。あなた…」

両手を合わせるお母さんの視線の先には、ひとつの写真立てが飾られていました。収められた写真の中では、ひと組の家族が幸せそうに笑っています。クルモオルニ、地雷で命を失ったお兄ちゃん、お母さん、そして、クルモオルニが物心付く前に家を出て行ってしまった、古代生物研究家のお父さん…。



話はクルモオルニに戻ります。古代生物研究家の板橋先生は、喉の震えを必死に抑えながら言葉を続けます。

「ギジャラーは、かつて私がその存在を信じ、追い掛けていた幻の珍獣だ。だが、学会で私のギジャラー実在説は全く評価されず、いつしか私は妻にしかギジャラーの話をしなくなっていった。そのギジャラーを知っているとはデルモビッチ君、きみは…」
「クルモオルニですけど、何ですか?」
「き、きみは私の…!!」
(小林隆英/STUDIO-蔵)


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第十話 2003年3月26日(水)
「き、きみは私の…!!」

突然声を荒げた板橋先生の言葉にクルモオルニは一瞬たじろいだ。

「き、きみは私の…私の妻とどういう関係なんだね!!」

「え?」

唐突な板橋先生のその言葉にクルモオルニは驚かざるを得なかった。

「も、もしかして、父さん?」

クルモオルニにとってその言葉の意味はよくわからなかった。ただ、そのフレーズに
は間違いなく聞き覚えがあった。
物心がつく前ではあるが、自分を背負ってくれた父は口癖のようによくその言葉を発
していたのだ。
クルモオルニの中にある唯一の、父に対する記憶である。

「父さん!僕だよ、クルモオルニだよ!」

そう言った瞬間、クルモオルニは巨大な闇に包まれた。
隣ではフィトップロが震えながら必死にクルモオルニのシャツを掴んでいた。
電話に夢中で今まで気が付かなかったが、何モノかが背後に近付き太陽の光を遮ったのだ。

クルモオルニは勇気を出して、その巨大な闇の正体を見てやろうと振り向いた。
(よしゅあ/"It's FOUND


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第十一話 2003年3月27日(木)
クルモオルニは勇気を出して、その巨大な闇の正体を見てやろうと振り向いた。

そこにいたのは身の丈2メートルを越す大女、ミリンダ・ギルムーチャであった。
言い忘れていたがクルモオルニのフルネームはクルモオルニ・ギルムーチャである。
そう、ミリンダはクルモオルニのお母さんなのだ。ちなみに体重は170kgある。

ミリンダは、クルモオルニを連れ戻す為にここまでやってきたのだった。

「お、お母さん?!」

「…………」 ミリンダの額にはくっきりと血管が浮かび上がっていた。

「だ、黙って家を出てすいませんでした…」

「…………」 ミリンダの鼻息は荒かった。

「ゆ、許してください…」

「…………」 ミリンダの握りしめた両拳が小刻みに震えていた。
100パー怒っていた。

「ごめんなさい!でも僕は……僕はどうしてもギジャラーを倒したかったんだ!お兄ちゃんとダジェックの仇をとりたかったんだ!お母さんがどんなに怒ったって僕は諦めないよ!」

「……………」 クルモオルニのあまりに真剣な表情に、さしものミリンダも少々たじろいだ。
そしてしばしの沈黙の後、ミリンダはクルモオルニにこう語りかけた。


1.「いいかい、ギジャラーっていうのはね…」→金曜日の種々雑多へ

2.「……分かった、もう何も言わないよ。行きなさい。」→土曜日の種々雑多へ

3.「そうかい…どうしても行くと言うのなら……」→日曜日の種々雑多へ

(それぞれのセリフによって、それぞれ別のエンディングになります)
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第十二話 2003年3月28日(金)
「いいかい、ギジャラーっていうのはね…」

ズキュゥーーーーーン

荒野に鳴り響く銃声。
ミリンダの眉間に狂い咲く深紅のハイビスカス。

クルモオルニにとって、永遠とも思える一瞬。

乾いた大地に屑折れ、物言わぬ骸となった母親。代わって視界に入って来たのは、硝煙立ちのぼるライフルを構えた、黒マントの男だった。

「…な、なんだっちゃこりゃあー!!」

錯乱するクルモオルニ。
対する黒マントの男、静かにライフルを降ろし、語る。

「その女には当然の報いだよ。…クルモオルニ」
「な、なぜウチの名を?」

一陣の風。男の頭部をスッポリと覆っていたマントが翻る。
あらわになったその素顔に、クルモオルニは見覚えがあった。写真の中で無邪気に笑う彼を見つめては、ギジャラーへの復習を誓った日々。
絞り出すように、クルモオルニ。

「さん…カルカニヤン兄さん。なんで………」

マントの男は笑う。ぐにゃりと歪んだ口元、肉食獣のそれを思わせる犬歯。思い出の写真とは、全く異質の笑み。

「クク、『兄さんは死んだ』とでも聞かされていたかい?」

遠く、西の彼方で鳴り響く雷鳴。

「教えてやろう。お前が右足を失ったあの日、何があったのか…俺とお前、そしてギジャラー団の真実を」

赤黒く曇った空から落ちる水滴が、乾いた大地を濡らしはじめていた。

15年後………
もう童話じゃないことも含めて全てを受け入れたクルモオルニは、読売ジャイアンツの5番ライトとして開幕戦に出場していた。
高々と打ち上げられた白球を懸命に追いかけながら、ふと昔を思い出し、苦笑混じりに呟く。

「それでも僕は、コケティッシュさ」
(小林隆英/STUDIO-蔵)


リレー童話『クルモオルニのたたかい』第十三話 2003年3月29日(土)
「……分かった、もう何も言わないよ。行きなさい。」

「思い起こせばそれが母の最後の言葉だったよ」

クルモオルニはウイスキーグラスを回しながら、そう呟いた。
「もうその話は聞き飽きたよ」
そう言いたい気持ちを押さえ、私は彼の話に付き合っていた。しんしんと雪が降り、窓枠からぴゅうと冷たい風が入り込む。酔っていなければとても耐えられない、そんな夜だった。

暖炉の薪が燃え尽き、彼に毛布でもと立ち上がったその時だった。クルモオルニの背後から大量の風船が出て来たかと思うと、彼はムクムクと浮かび始めた。そして

「騙されたな!私は風船マンだったのだ!」

そう言い残すと、瞬く間に夜空へと消えていった。


「『騙されたな!私は風船マンだったのだ!』...思い起こせばそれがクルモオルニの最後の言葉だったよ」

もう聞き飽きたよ...そんな表情をしながら私の話を聞く息子。彼もまた、燃え尽きた暖炉の薪を見て、私に毛布をかけようとしていた。私の背後に大量の風船が隠されているとも知らず...。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


リレー童話『クルモオルニのたたかい』最終話 2003年3月30日(日)
「そうかい…どうしても行くと言うのなら……」

「どうしても行くと言うのなら?何だって言うのさ?」

「どうしても行くと言うのなら……このリレー童話がどうしてこんなにグダグダになってしまったのか考えてから行きなさい!」

「えっ?!そ、そんなことないよ!ぜんぜんグダグダじゃないよ!」

「いいえ、グダグダよ。見てご覧なさい。今だって全然ナレーションが出てこないでしょ。やる気がない証拠よ!」

「そんな……」

「このままではゲストの方々や読んでいただいた皆さんに示しがつかないわ!何がいけなかったのかをしっかりと自覚してから、十二分に反省すべきよ!」

「分かったよ……考えてみる。………………まず、まず一話目がいけなかったんだと思う」

「しょっぱなから否定するのね。でも正解だわ。続けなさい」

「二話目のミヤギさんもちょっとまずかったかもしれない」

「まあ確かに童話にワックス屋はありえない設定ね」

「でも中盤はゲストの人たちに助けられて随分盛りかえしたと思う」

「そうね、蔵の三人だけだったら今頃とんでもないことになっていたはずよ。いくら感謝しても足りないぐらいだわ」

「エンディングが3パターンってのはそこそこよかったんじゃないかな」

「ええ、斬新ではないけれど悪くはない展開だったわ」

「ただそのエンディングがいけなかった。コケティッシュに風船マンにコレだもん」

「まったくね。母さんびっくりだったわ。最後のセリフがコケティッシュて」

「………ホントだ。グダグダだ。」

「どうやら納得したようね。さあ、どうするの?まだ旅を続けるの?」

「………家に帰ります」


こうしてクルモオルニの見えない敵とのたたかいは終わりを告げたのです。すいませんでした。

END
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


さいたま! 2003年3月31日(月)
ミルコ最高!サップ可哀想!セフォーハントみたい!
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


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