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種々雑多

バックナンバー:2004年10月分


見たこともない冬のソナタ4 2004年10月1日(金)
見たソナ第4回です。
続々と冬ソナ情報をお寄せいただいています。ありがとうございます。
今回までにいただいた情報をこちらにまとめました。

第1回でユジンとチュンサンを間違える重大ミスを犯したことが判明しましたが、始まってしまった以上、見たソナでは主人公がユジン(♂)、ヒロインが チュンサン(♀)です。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

第4回『想い』

「そういえば、名前を聞かなかったな」

キムチ壷に囲まれた室内、ベッドに寝そべったユジンが一人呟く。
その手にはポラリスのネックレスが握られている。

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寮に戻ったユジンは自転車の修理を始めた。夜も遅かったが、愛車が無ければ明日の移動もままならない。寒さをこらえながらの作業中、ペダルに絡まったネックレスを見つけたのだ。

ユジンには、このような物を買ったり貰ったりした覚えは無かった。心当たりといえば、あのキムチ屋に突っ込んだ時だ。

「これは…彼女の?」

冷たく蒼い月光に照らされ、夜闇に煌めくネックレス。
吹きすさぶ寒風もしばし忘れ、ユジンはその美しさに魅せられた。

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そして室内。
ベッドの上のユジンはネックレスを見つめ、キムチの君に想いを巡らせていたのだった。

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一方、キムチ屋「コリアンタイフーン」。

掃除を終え、自室で床に着いたチュンサンもまた、今日の一件を振り返っていた。
灯りを消した室内。机の上には、あの男性のものであろうジグソーパズルの一片が、ハンケチに乗せて置かれている。

「そういえば、あの人の名前も聞かなかったわ」

鼻に貼られた巨大なガーゼに、そっと手をやるチュンサン。
文字通り衝撃の出会いであった。
驚き、恐怖、困惑、様々な感情に鳩尾を締めつけられ、幾度となく寝返りを打つ。

窓の外は吹きすさぶ寒風。
一際強い風が表通りを吹き抜け、ガタガタと窓が揺れた。
仰向けに横たわったまま、そっと腕を延ばしカーテンをめくるチュンサン。蒼い月光の帯が室内へ差し込んだ。

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結局、ユジンもチュンサンも眠りに着いたのは、明け方近くになってからだった。

その日ユジンの見た夢は、巨大なキムチモンスターに見事勝利し、捕われのキムチの君を救う物語。
チュンサンの夢は、1万台の自転車に市内を追い掛け回されるものであった。

※なお、2人の夢のシーンはNHK放送版ではカットされており、DVDかビデオでしか見ることができない。

<夢心地、火曜日につづく>

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

見たこともない冬のソナタを書いている私は、冬のソナタを見たことがありません。
皆様からお寄せ頂く情報が物語を進める手がかりです。登場人物、設定、イベントなど何でも結構です。ご存知の方は掲示板メールにて御連絡ください。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


イチロー 2004年10月2日(土)
スゴイですね。もともと野球にはあまり興味無いんですが、応援の対象が明確な場合は別です。仕事中も気になりつつ、昼のニュースの時にタイミング良く258号打を見る事ができました。スゴイですよ、ええ。もう「スゴイ」って聞き飽きたとは思いますが、とにかくスゴイとしか言いようがありません。今日はビールがうまいです。結局行き着く先はそこなんですが。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


見たこともない冬のソナタ5 2004年10月5日(火)
見たソナ第5回です。
続々と冬ソナ情報をお寄せいただいています。ありがとうございます。
今回までにいただいた情報はこちら

■今回ヨコタさんからいただいた情報により、冬ソナは20話で完結することがわかりました。よって、見たソナも20話完結を目指します。

■皆様からの情報で支えられている見たソナですが、現在、特にユジンの恋敵となる男の情報を募集しています。名前、容姿、性格、好きな花言葉など、どん な手掛かりでも結構ですので、ご存知の方は是非ご連絡ください。

■第1回でユジンとチュンサンを間違える重大ミスを犯しました。しかし始まってしまった以上、見たソナは主人公がユジン(♂)、ヒロインがチュンサン (♀)で話が進んでいます。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

第5回『再開』

仕事を終えた夕暮れ時、ユジンはバスの中にいた。
一度は自分で直した自転車だったが、結局ブレーキの調子が悪く、修理に出しているのだ。
寒風をこらえて走る自転車とは違い、ヒーターで暖められた車内は快適だ。仕事の疲れも手伝い、ユジンはうたた寝を始めていた。

アナウンステープの無機質な声が車内に流れる。

「次は春川市役所前、春川市役所前でございます」

それを聞き、ハッと顔を上げるユジン。
目的の停留所を乗り越してしまっていた。慌ててブザーを押し、バスを降りるや走り出す。

「しまった〜、このままでは学校に遅刻してしまう!」

ユジンは週に4日、定時制の春川第一高校に通っているのだ。

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息を切らせて走るユジンだが、やがて見えてきた校門はすでに閉ざされていた。

すわ進路を変え、道路を横切って路地へと入るユジン。暗闇の先にあるのは高校の裏門。当然裏門も閉まっているのだが、その付近の塀は他よりも一段低く、 よじ登ることができるのだ。

裏門の脇には、弱々しく明滅する街灯が一本。
その灯りを頼りに壁へ手を掛け、顔だけを出して校内の様子を伺う。
人影は無い。

「よっ、と」

ぶらさがった体を左右に揺すり、反動をつけて塀にまたがる。
外側に残った片足を上げ、校内へ身を踊らせようとしたその時、暗い路地をこちらへと走って来る人影があった。

「ああ、このままでは遅刻してしまうわ」

やがて街灯の下へ辿り着いた女性に、ユジンは見覚えがあった。
風に吹かれ、かすかに香る唐辛子の臭い。それはまごう事なきキムチの君、チュンサンだった。

「ああ、裏門も閉まっているわ。どうしよう…」

両手で顔を覆い泣き崩れるチュンサンへ、ユジンは塀の上から優しく声をかけた。

「大丈夫だよ。ここから中へ入れるんだ。さあ…」

驚いて顔を上げるチュンサン。
満面の笑顔で手を差し伸べるユジン。

冬の深い暗闇に包まれ、今にも途切れんとする微かな灯りの下で手をと取り合う二人。
運命の再開だった。

※お詫びと訂正:先週金曜の見たソナで「2人の夢のシーンはDVDでしか見ることができない」と書きましたが、日本版DVDは NHK放送版と同内容であり、ノーカット版は海外でしか手に入りません。お詫びして訂正いたします。

<次回チュンサンはミニョン? 金曜日につづく>

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見たこともない冬のソナタを書いている私は、冬のソナタを見たことがありません。
皆様からお寄せ頂く情報が物語を進める手がかりです。登場人物、設定、イベントなど何でも結構です。ご存知の方は掲示板メールにて御連絡ください。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


オレオレ 2004年10月6日(水)
オレオレ詐欺の被害額が100億を越えたそうです。こうなると被害額というより一大市場という感じでもあります。もちろん騙す方が悪いんですが、未だに騙される人ってのもいい加減にトンチンカンだなと思わざるを得ません。もともとバカ孫の尻拭いに払ったつもりでいたのなら、本当に悪い事をしていなかっただけ良かったと諦めるしか無いでしょうね。犯人が大盤振る舞いで社会に還元して景気が回復した...とポジティブに考えるもの良いかも知れません。そんな人はきっとまたダマされますが。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


見たこともない冬のソナタ6 2004年10月8日(金)
見たソナ第6回です。
続々と冬ソナ情報をお寄せいただいています。ありがとうございます。
今回までにいただいた情報はこちら

■現在、特にユジンの恋敵となる男の情報を募集しています。名前、容姿、性格、好きな花言葉など、どんな手掛かりでも結構ですので、ご存知の方は是非ご 連絡ください。

■第1回でユジンとチュンサンを間違える重大ミスを犯しました。しかし始まってしまった以上、見たソナは主人公がユジン(♂)、ヒロインがチュンサン (♀)で話が進んでいます。

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第6回『秘密』

校内へ入ったユジンはチュンサンと別れ、教室の前に立っていた。
暖気の漏れる扉の隙間から中を窺うと、運の良いことに担任のパク先生の姿は無い。
何食わぬ顔で着席し、「遅かったじゃないか」とからかう友人をはぐらかしてホッと一息。

やがてやって来たパク先生は、壇上に陣取ると口ヒゲを撫でながら告げた。

「遅れてすまん。今日はまず、このクラスに新しく加わる仲間を紹介する」

どよめく室内を気にもせず、扉の方へ向かい手招きをするパク先生。
クラス中の視線を集めながら壇上、パク先生の隣に立ったのはチュンサンだった。

「あ!彼女は…」はたと、まだキムチの君の名前すら知らない事に気付くユジン。

「では、自己紹介を」

パク先生に促され、チュンサンが一歩前ヘ出た。
まだユジンに気付いた様子はない。

「皆さん初めまして。ソウルから来ました、ミニョンといいます」

「おいおい、ソウルからだってよ。都会だぜ」
「どうりでスタイリッシュな香りがすると思ったわ」
「よろしくミニョンさん!」

ざわつく生徒達の中で、ユジンだけはいぶかしげな表情だ。
それもそのはず、壇上ではにかむ女性は、市内にあるキムチ屋の娘に間違いない。それがソウルからやって来たとはどういうことなのか…。

「静かに、皆静かに。ではミニョンさん、そうだな…一番奥の席が空いている。あすこに座りなさい」

パク先生が指したのは、ユジンの隣の机だった。

笑顔で歩き出すチュンサン。その軽い足取りが教室の中央で止まった。
目指す席の隣に、ユジンの姿を見つけたのだ。

「や、やあ…」

ぎこちなく片手を上げるユジン。

「おいおい、転校生と知り合いかよユジン」
「ミニョンさん、ユジンとどういう関係なの?」

クラス中の視線が、ユジンとチュンサンへ交互に注がれる。

すると、チュンサンの頬は見る見る紅潮し、ついには両手で顔を覆い教室の外へ走り去ってしまったではないか。

何が起こったのかわからず、呆然とする生徒達。
唯一人、ユジンはチュンサンを追って駆け出していた。

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渡り廊下の隅にうずくまるチュンサン。

「やっと見つけた。探したよ」

現れたユジンに驚き、再び駆け出そうとする。
慌てて呼び止めるユジン。

「待ってくれミニョンさん! 僕は味方さ。ただ理由を…理由を聞かせてほしいだけなんだ」

立ち止まるチュンサン。後姿、その小さな肩は小刻みに震えている。

「恐かったのよ………」

長い沈黙の後、チュンサンはゆっくりとその過去を語り始めた。

「私、中学校の頃、オイキムチと虐められ不登校になったの。勉強はしたいけど学校には行けない、辛い日々だった。やっと通えることになったこの学校で、また虐められたら…そう考えると、恐くてキムチ屋だなんて言えなかった」

「そうだったのか…」

「過去を変えたかったの。だから名前だって嘘。本当はチュンサンていうのよ…」

全てを告白し、今にも泣き崩れそうなチュンサンを、背後からそっと支えるユジン。

「僕はユジン。話してくれて嬉しいよ、チュンサンさん。誰だって他人には言えない秘密があるものさ。僕だって例外じゃない。中学の頃、街で酔っぱらいに絡まれことがある。自分は何ひとつ悪くないのに泣きながら謝った挙句、飼い主に変な服を着せられてもがくチャウチャウの形態模写までしてしまった…。話したのはチュンサンさん、君が初めてだよ。それに、今後触れる機会が無さそうだから言っておくけど、僕の実家は洋服屋さ」

「ああ、ユジンさん…」

振り返るチュンサン。そこには満面の笑みをたたえたユジン。
互いの秘密を打ち明けた2人は正対し、強く抱きしめ合うのだった。

<次回スキー、火曜日につづく>

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見たこともない冬のソナタを書いている私は、冬のソナタを見たことがありません。
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(小林隆英/STUDIO-蔵)


子供心と台風のマーゴン 2004年10月9日(土)
今までで最も強いとか何とか言われていた台風22号ですが、思ったほどの被害が出ず一安心といった所です。10代の頃なら家が吹き飛ぶような嵐を期待し、フヌケ台風にガッカリしたんでしょうけどね。歳を取ったという事でしょうか。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


見たこともない冬のソナタ 2004年10月12日(火)
見たソナ第7回です。
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第7回『約束』

ユジンとチュンサン、2人が秘密を分かち合い2週間が過ぎた。

休日の朝。ユジンがいつも通り郵便受けを覗くと、これもいつも通りダイレクトメールに埋もれて、妹からの手紙が届いていた。

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お兄ちゃん、元気ですか?

先週貰った手紙に書かれていたチュンサンさんとは、その後どうなりましたか?
お兄ちゃんの彼女を想う気持ちが、手紙からも伝わってきました。
私は傷をなめ合うのも愛の形だと思っています。当の2人が幸せか、それが愛の全てです。
過去の傷が癒えれば、自然と未来へ目が向くもの。今は何も考えず、想いのままに互いを求め合ってください。

ところで日本では毎朝、ちゅらさんというドラマをやっています。
チュンサンさんは平仮名で書くとちゅらさんと良く似ていますね。

さて、もうすぐクリスマスですが、プレゼントは何か考えていますか?
私は良い匂いのする消しゴムがいいと思います。

それじゃあ、体に気をつけてお仕事頑張ってください。

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「なるほど、良い匂いのする消しゴムとは考えなかったな…」

呟きながら机の引き出しへ手紙をしまうユジン。その時、携帯のアラームが大音量でスパルタンXを奏で始めた。

「おっと、もうこんな時間か。チュンサンとの待ち合わせに遅れてしまう!」

慌てて身支度を整えたユジンは、待ち合わせ場所へ向け自転車をとばすのだった。

渡り廊下で互いを支え合ったあの日、二人の恋は始まっていたのだ。

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春川商店街。
チュンサンのキムチ屋も軒先を並べるこの商店街の入り口、そこに立つ街灯の下こそが、2人の待ち合わせ場所だった。

ユジンが到着して30分。約束の時間を5分程過ぎたところで、白い息を弾ませチュンサンが現れた。

「ごめんなさい、遅刻してしまって」

謝るチュンサンの瞳は涙で潤んでいた。
慌てて尋ねるユジン。

「どうしたんだい!? 何があったんだチュンサン!」

「出がけにやっていたテレビの占いで、私と貴方の血液型の相性は最悪だって…私、私どうしたらいいのか…」

両手で顔を覆うチュンサン。 ユジンはその震える背中へそっと腕をまわし、満面の笑みで語りかけた。

「落ち着いてチュンサン、君は一人じゃないんだ。僕と二人ゆっくり、どうしたらいいか考えていこう」

「ああ、ユジン…」

寄り添うようにして歩き出す二人。
その先に待ち受ける過酷な運命など、知り様も無く。

<次回こそスキー、金曜日につづく>

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見たこともない冬のソナタを書いている私は、冬のソナタを見たことがありません。
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(小林隆英/STUDIO-蔵)


何か違うんでない? 2004年10月13日(水)
先日テレビで見たんですが、最近は体力測定で背筋をやらない学校があるそうです。なんでも背筋を痛めてはいけないからだそうで。なんじゃそりゃ。そのくらいで痛めるような背筋を何とかすべきであって、結果的に痛めなければ問題ありません...って事じゃ無いと思うんですが。一体何を考えてるんでしょう。
このまま行くと「間違えると可哀想だからテストは行わない事にします」なんて学校が出て来るんじゃないでしょうか。ありませんね、すみません。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


見たこともない冬のソナタ8 2004年10月15日(金)
見たソナ第8回です。
続々と冬ソナ情報をお寄せいただいています。ありがとうございます。
今回までにいただいた情報はこちら

■現在、特にユジンの恋敵となる男の情報を募集しています。名前、容姿、性格、好きな花言葉など、どんな手掛かりでも結構ですので、ご存知の方は是非ご 連絡ください。

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第8回『恋歌』

二人は春川市郊外にあるスキー場へ来ていた。
ロッジ前に据えられたベンチに座り、スキー靴のベルトを留めるユジンの顔は誇らし気だ。スキーは初めてと緊張気味のチュンサンに、優しく微笑みかける。

「チュンサン、今日は僕がスキーを教えてあげるよ。学生時代には国体の代表に選ばれたんだ」

「本当? 楽しみだわ」

準備の整った二人は、一面の銀世界へと歩き出した。

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豊かな時間を過ごし、やがてコース脇の木陰へ座り込む二人。
夜半に降り積もった新雪がゲレンデを覆い、陽光を反射してまばゆく輝いている。

「さあ、一度戻って暖かいコーヒーでも飲もう」

美しい光景に見愡れながらも、チュンサンを気遣うユジン。

「そうね…あ、でもその前に聞いて。さっき気がついたんだけど、私達まだアレをしてなかったわ」

「え…ああ、そう言われればすっかり忘れていたよ。アレだね」

「そうよ、達磨相撲よ」

達磨相撲とは韓国に伝わる伝統行事で、日本で行われる紙相撲に似ている。紙で作った力士の代わりに、ダルマを用いて相撲をとるのである。
紙相撲が勝ち負けを競うのに対し、達磨相撲はそれを行う二人の相性を計る「恋占い」の一種として、韓国の恋人達の間で人気が高い。

「でもどうしよう。僕はダルマを持って来てないよ」

「うふふ、何で私が達磨相撲の事を思い出したかわからない? アレよ」

ユジンの指差す先には、誰が作ったのか大きな雪ダルマが立っていた。

「なるほど、雪ダルマか。よし、じゃあ向こうで作ってくるよ」

駆け出すユジン。
チュンサンもその場に座り込み、辺りの雪をかき集めダルマを作り始めるのだった。

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数分後、木陰に佇む二人の手には15センチ程の雪ダルマがあった。
雪で作った小さな土俵に、2体のダルマが置かれる。土俵を挟んで向かい合う二人。

「準備はいい? ユジン」

「ああ、もちろんさ」

互いに自分のダルマを後ろから両手で掴む。

「じゃあ…始め!」

掛け声を合図に、掴み上げたダルマを相手のダルマへと叩きつける。

ガッ ゴッ ドカッ

荒々しく口づけを交わし合う度に、飛び散るダルマの欠片。

「ははは、チュンサンのダルマは強いなあ」

「うふふ、ユジンのダルマもね」

1分も経たぬうちに、互いのダルマは原形を留めぬ雪の塊へと変わった。
不意に、自分のダルマだった塊をチュンサンへ差し出すユジン。

「どうしたの? ユジン」

「中を見て欲しいんだ」

不思議そうな顔でダルマを受け取り、崩れた部分の雪を払うチュンサン。
そこから顔を出したのは、北極星を象った銀のネックレスだった。

「これは…無くしたと思っていた私のネックレスだわ。どうして貴方が…」

「始めて君にあった夜、僕の自転車に絡まっていたんだ。今日まで返しそびれていて…ごめんよ」

取り出されたネックレスは太陽と雪の光を受け、一際美しく煌めいた。

「そんなことないわ。すっかり諦めていたのに…嬉しい。ありがとうユジン」

「…チュンサン」

手を取り、見つめ合う二人の距離が縮まる。その時であった。

「危なーい!!」

斜面の上方からの絶叫。声の方へ顔を向けると、主人の手を放れたスノーボードが一枚、凄まじいスピードで二人へ向かい突進して来るではないか。

咄嗟にチュンサンを庇い、前へ出るユジン。そして、衝撃。

薄れ行く意識の中でユジンが見たものは、自分にとりすがり泣叫ぶチュンサンの姿だった。

<死ぬな男、火曜日につづく>

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(小林隆英/STUDIO-蔵)


Cocoaメモ 2004年10月16日(土)
今までアニメーションにNSTimerを使っていたんですが、これだとメニューやコントロールを操作してると処理が止まってしまう事があります。というわけでNSThreadを使ってマルチスレッド処理にしてみました。実装は簡単ですが、使った事がない方のためにサンプルをば。

- (void)startThread
{
 NSAutoreleasePool *pool;
 int i;

 for (i=0; i<10; i++) {
   pool = [ [ NSAutoreleasePool alloc ] init ];

   NSLog(@"ThreadTest");

   [NSThread sleepUntilDate:[NSDate dateWithTimeIntervalSinceNow:1]];

   [pool release];
 }
}


- (void)play
{
 [NSThread detachNewThreadSelector:@selector(startThread) toTarget:self withObject:nil];
}



playメソッドを呼び出すと1秒おきに「ThreadTest」と表示し、10回繰り返した後スレッドが終了します。基本的に detachNewThreadSelector でスレッドとして実行させたいセレクタ(引数、返り値無し)を指定してやれば、そのメソッドが別スレッドとして動き出します。ただし、スレッド内では自動解放プールが作成されないので、自分で管理する必要があります。この点だけ注意していれば特に問題は無いかと。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


1回お休みです 2004年10月19日(火)
見たソナは1回お休みです。
次回金曜日には、これまで以上にパワーアップ…はしないものの、現状維持で再会します。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


見たこともない冬のソナタ9 2004年10月22日(金)
見たソナ第9回です。
続々と冬ソナ情報をお寄せいただいています。ありがとうございます。
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■現在、特にユジンの恋敵となる男の情報を募集しています。名前、容姿、性格、好きな花言葉など、どんな手掛かりでも結構ですので、ご存知の方は是非ご 連絡ください。

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第9回『別離』

中国は山西省、大同の田舎道を一人歩くユジン。
その耳に、遥か空の彼方から聞こえる声があった。

「起きて、目を覚ましてユジン!」

突如、行手を遮るように天上から差し込む光の帯。それに触れた瞬間、ユジンの意識は急速に失われた。

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「起きて、目を覚ましてユジン!」

声に導かれユジンが目を開けると、眼前に涙を流すチュンサン。その後ろには、安堵の表情を浮かべるユジンの母の姿があった。

「やぁ、チュンサン。それに母さんも…。僕、今中国にいるんだけど、皆中国語を喋るもんで、話が通じなくて困ってたんだ…でも、何で中国 …」

「ユジン、しっかりして。ああユジン…」

ユジンの言葉を遮り、その頭を優しく抱き抱えるチュンサン。
その時はじめて、ユジンは自分がベッドに横たわっていることに気が付いた。

スノーボードの直撃を受け意識を失ったユジンは、すぐさま春川市内の病院へ担ぎ込まれた。
そしてたったいま意識を取り戻すまでの間、丸一日眠り込んでいたのだ。

二人と会話を交わし、段々と意識が明瞭になるユジン。
扉が開き担当医のヨングク医師が姿を現した。

「気付いたようだね。気分はどうだい、ユジン君?」

「はい、なんだかとても清清しい気分です」

「ハハ、丸一日寝ていたからね、いい休養になったろう。君の体だが、特に外傷は無いよ。3日程入院してもらい様子を見ることになるが、すぐに退院できる だろう」

「そうですか。ありがとうございます、先生」

「全くこの子は皆に心配かけて…ミヒも随分気に病んでいたよ」

ユジンの母が脇から口を挟む。ミヒは日本に留学中の、ユジンの妹の名だ。

「違うんです。ユジンは私を庇って…」

咄嗟にチュンサン。

「なぁに、アンタが気にする必要は無いよ。ウチの息子がボケッとしてるからいけないんだ。それじゃあ、アタシは帰るからね。父ちゃんとミヒにはアタシか ら無事と伝えておくから」

ドタバタと部屋を出て行くユジンの母。しばらくしてヨングク医師もその場を去り、室内にはユジンとチュンサンが残された。

「ごめんなさいユジン、私のせいでこんな事に…」

ユジンが目覚めてからも、沈痛な面持ちのチュンサン。

「…そうだチュンサン、ひとつ頼み事があるんだ。実は僕、家でハムスターを飼っていてね。“チヌ”と“チヨン”っていうんだけど、僕が入院している間、 二匹の面倒を見てやって欲しいんだ」

頼みを受け入れることで、自責の念に潰されそうだったチュンサンの心はわずかながら和らいだ。

やがて病棟に流れる、面会時間終了の案内。
それが長い別れになるとも知らず、扉の向こうへ消えるチュンサンを、ユジンは笑顔で見送るのだった。

<次回サンヒョク、火曜日につづく>

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見たこともない冬のソナタを書いている私は、冬のソナタを見たことがありません。
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(小林隆英/STUDIO-蔵)


地震 2004年10月23日(土)
大変な事になってますね。台風といい地震といい、今年は何なんでしょう。被災された方にお悔やみ申し上げるとともに、一日も早く日常に戻れる事をお祈いたします。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


見たこともない冬のソナタ10 2004年10月26日(火)
見たソナ第10回です。
続々と冬ソナ情報をお寄せいただいています。ありがとうございます。
今回までにいただいた情報はこちら

■見たソナ開始前にペのライバルを「サントラのジャケットに写っていた下膨れの男」と書きましたが、下膨れの男が写っているサントラは冬ソナと同じ韓国 ドラマ「素晴らしき日々」のものであることが判明しました。よって冬ソナには下膨れの男は出て来ません。

■第1回でユジンとチュンサンを間違える重大ミスを犯しました。しかし始まってしまった以上、見たソナは主人公がユジン(♂)、ヒロインがチュンサン (♀)で話が進んでいます。

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第10回『サンヒョク』

病院からの帰り道、世話を頼まれたハムスター“チヌ”と“チヨン”を引き取るためユジンの部屋を訪れるチュンサン。
合鍵を使って室内へ。独身男の部屋らしく適度なちらかり具合の四畳半、壁際に設置されたラックの三段目にハムスターのケージはあった。そっとケージを手 に取り顔を近付けると、2匹のハムスターが巣の中で寝息を立てている。

「三日間よろしくね。チヌ、チヨン」

ケージを元の場所に戻したチュンサンは、室内の掃除を始めた。
30分もすると、ちらかっていた衣類や雑誌は、まるで始めからそこに置かれていたかのように自然な位置に収納されていた。濡れ布巾でテーブルを拭き終 え、ふと壁にかけられた額縁に目をやるチュンサン。
どこかの雪山の夜明けを描いた美しい風景画、しかし近付いてよく見ればそれはジグソーパズルであった。
青紫色に染まる空の一点が、ポッカリと灰色にへこんでいる。ピースが欠けているのだ。
ユジンと初めて出会った夜、彼が落としたいったパズルの一片を思い出す。それは未だにチュンサンの机の引き出しに眠っているのだった。

「なんてことかしら、私ったらすっかりパズルの事を忘れていたわ。彼が退院したら、すぐに返さなくっちゃ」

チヌとチヨンの入ったケージを抱え、その場を立ち去るユジン。
灯りが消え、部屋に静寂が戻った。

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翌日、寒風吹き荒ぶ夕暮れ。
市内の景観には場違いな黒塗りのリムジンが中央通りを走っていた。
後部座席に陣取る精悍な面構えの男。鋭い切れ長の瞳にウェイブのかかった肩上までの黒髪。タイトな濃紺のスーツに身を包んだその名を、サンヒョクといっ た。

ソウルにビルを持つ巨大企業の御曹子であるサンヒョクは、新たに起こす事業の陣頭指揮を取るべく春川市を訪れていた。

窓の外を眺めていたサンヒョクが、ひじ掛けに設置された小さなボタンを押す。
運転席と後部座席をしきるパワーウインドウがせり下がり、運転手のヨングクが前方への注意を怠らぬまま口を開いた。

「何か御用ですか、坊ちゃん?」

窓の外へ視線を放ったままサンヒョク。

「仕事とはいえ、こんな何も無い街に滞在すると考えると気が滅入る。ホテルまでどのくらいだ? 俺は腹が減った」

「もうしばらくかかりますね。この辺はタッカルビが美味いと聞きますよ。ホテルの食事も良いですが、たまにはそんなのもどうです?」

「………」

サンヒョクが返事をしないのは「任せる」という意志表示だ。
中央通りを逸れ、メタセコイヤの並木道を蹂躙するリムジン。

「この先に商店街がありまして、それを抜けた先に良い店が………あッ!!」

ナビを確認しながら車を走らせていたヨングクが、驚愕の叫び声を上げる。

「どうした?」

いぶかしげなサンヒョク。

「ブ、ブレーキが、ブレーキが効きません!」

「何!?」

50キロ近いスピードで商店街へ突入するリムジン。二人の眼前にはキムチ屋が迫っていた。

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キムチ屋「コリアンタイフーン」。
ホウキとチリトリを手に店の外へ出たチュンサンが見たものは、猛然と自分へ向かって来る黒塗りのリムジンだった。

夕暮れの商店街に響き渡る、悲鳴と衝撃。

<生きろ女、金曜日につづく>

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

見たこともない冬のソナタを書いている私は、冬のソナタを見たことがありません。
皆様からお寄せ頂く情報が物語を進める手がかりです。登場人物、設定、イベントなど何でも結構です。ご存知の方は掲示板メールにて御連絡ください。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


伊右衛門はん 2004年10月28日(木)
サントリーの緑茶「伊右衛門」が売り上げ好調だそうで。年末までの販売目標が3400万ケースだとか。……伊右衛門はん大忙しどすなあ。
味やペットボトルの形もイイんだけど、やっぱりCMの効果なんでしょうね。うまいもん、あのCM。もっくん見てると伊右衛門飲みたくなるもん。三國連太郎だって褒めてんだもん。
公式サイトではCMのフルバージョンも見られるんですが、なぜだかお姉さん達に「あんたも物好きなお人やなあ…」って言われる回だけ見られません。なんで?

http://www.suntory.co.jp/softdrink/iemon
(青木秀雄/STUDIO-蔵)


見たこともない冬のソナタ11 2004年10月29日(金)
見たソナ第11回です。
続々と冬ソナ情報をお寄せいただいています。ありがとうございます。
今回までにいただいた情報はこちら

■見たソナ開始前にペのライバルを「サントラのジャケットに写っていた下膨れの男」と書きましたが、下膨れの男が写っているのは冬ソナと同じ韓国ドラマ「素晴らしき日々」のサントラであることが判明しました。よって冬ソナには下膨れの男は出て来ません。

■第1回でユジンとチュンサンを間違える重大ミスを犯しました。しかし始まってしまった以上、見たソナは主人公がユジン(♂)、ヒロインがチュンサン(♀)で話が進んでいます。

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第11回『惨劇』

駆けつけたチュンサンの両親が見たものは、倒れた商品棚の間にキムチまみれで横たわる愛娘と、同じくキムチをかぶって白煙を上げる黒塗りのリムジンだった。

「ああ! チュンサン、ティユンスォワァーン!!」

取り乱しその場に座り込む母親。
父親は商品棚とキムチをかきわけ、倒れた娘を抱き起こす。名前を呼びかけるが反応は無い。

一方リムジン内。一寸気を失い、エアバックに上半身を埋めていたヨングクが意識を取り戻す。
後部座席ではサンヒョクがシートから転がり落ち、顔から床に突っ伏していた。

「お怪我はありませんか坊ちゃん!」

姿勢を正しながらサンヒョク。

「あ、ああ…そうだ! 店の前に人がいたようだったが」

「そ、そうでした!」

慌ててリムジンを降りたヨングクが、床にブチ撒かれた白菜キムチに足を取られ尻餅をつく。
咄嗟につき立てた両手と尻に「グチャリ」と奇妙な感触。
恐る恐る視線の高さへ持ち上げた手の平には、ドス赤いヤンニョンの滴る白菜キムチがべったりと付着していた。

「ヒィ! 血、血がァ、血と肉片がこんなにィー!!」

必死に娘の名を呼ぶ父親、取り乱すヨングク、泣き叫ぶ母親。

「チュンサン! チュンサァーン!!」

「血がァ! 血がァー!!」

「いやぁ〜! もう、もう何なのぉ〜!!」

壁、床一面にキムチの飛び散った店内は地獄絵図となった。

その頃、コリアンタイフーンの周囲には、騒ぎを聞きつけた商店街の住人が集まっていた。
その中の一人、魚屋の青年チンスクの外見はユジンと瓜二つだったが、特に騒ぎとは関係無い。
誰が呼んだのか、遠方からは救急車のサイレンも聞こえてきている。

ようやく車から這い出したサンヒョクは眼前の光景に面食らうが、やがて騒動の中で父親に抱きかかえられ、眠るように瞳を閉じているチュンサンを見つけた。
「まさか」最悪の事態が脳裏をかすめる。片膝をつき、そっとチュンサンの顔を覗き込むサンヒョク。

その表情に驚愕の色が浮かんだ。

「…チ、チュリン?」

<キムチパクパク、火曜日につづく>

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見たこともない冬のソナタを書いている私は、冬のソナタを見たことがありません。
皆様からお寄せ頂く情報が物語を進める手がかりです。登場人物、設定、イベントなど何でも結構です。ご存知の方は掲示板メールにて御連絡ください。
(小林隆英/STUDIO-蔵)


勢いって大事だな...と 2004年10月30日(土)
やらなければならない事が山積しているのに、何一つ片付かない。そんな日々を送っている今日この頃。それを察したのかは定かではありませんが、友人が面白い物を紹介してくれました。

http://blackmage.at.infoseek.co.jp/omake.html

なんじゃこりゃ。あー、もう細かい事にこだわっているのがバカバカしくなってきます。勢いって大切ですね。
(青木太臣/STUDIO-蔵)


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